2014.08.04 Monday
ゴルフ ダウンスイング その2
前回は、右ひじの使い方をポイントにスイングをお話ししました。今回は、右ひじの使い方に加えトップからの下ろし方について開眼をお話しします。
ほとんどのゴルファーは、ゴルフスイングというものはトップ・オブ・スイングの高さまでドライバーを振り上げたら、いきなり腕でクラブを加速させる「振り下ろす」動作をすることで飛距離が出ると思い違いをしています。 けれども、その動きが力みを生み出してスイング軌道の乱れにつながっているのです。 「ボールに当たらない」「ボールが飛ばない」「ボールが曲がる」という3大ミスの根本的な原因になっているのです。 「もっと飛距離を伸ばしたい。」と願うなら、ボールの落下運動をダウンスイングに取り入れてみることをお勧めします。 ボールを手のひらに乗せてから、軽く上に放り投げてみましょう。頂点に達してボールは、一瞬止まった状態になり、それから引力でスピードを増しながら落下します。実はこのボールの自然落下の運動にこそ「飛ばしのゴルフスイング」の大切な要素が見てとれます。 具体的にゴルフスイングにこれを活かすには、トップ・オブ・スイングからダウンスイングヘの切り返しのタイミングで、振り上げたクラブと腕が重力によって自然落下するままに任せることです。 そして、クラブのグリップ位置が右腰の高さに下りた時点で、はじめてクラブと体の回転を同調させて一気に振り抜くことが遠くまでボールを飛ばすためのコツなのです。ダウンスイングで左足にウエートを移動させるとか、腰を切るといった概念は不要です。 右足体重の上で体を回転させた後は、クラブヘッドに引っ張られるように自然と左足へとウエートは移動します。特にドライバーショットの場合、体の中心線よりも左サイドにボールをティアップしています。 そのため、右足を軸にして体を回転させれば、クラブヘッドはスイングの最下点を通過した後の上昇を始めた時点でインパクトを迎えることができるのです。ダウンスイングの初期段階では腕とクラブを重力に任せて自然落下させることがポイントです。 そして右腰の高さまで下がってきてからは体の回転をゴルフスイングにプラスすることで、最大限のパワー、スピードをヘッドに与えることができるのです。これが飛ばしのゴルフスイングのカギなのです。 ダウンスイングの初期段階で、この自然落下をうまくできないとしたら、その原因はテークバックにある可能性が考えられます。つまり、飛ばそうと思う気持ちが強すぎて力んでクラブを振り上げていることが考えられます。 手や腕に余分なパワーが加わっていた状態では、クラブと腕が重力に逆らった状態になり、ダウンスイングでは力ずくで無理矢理に腕を振り下ろさなければならなくなります。手や腕から不要なパワーを抜くことで、トップ・オブ・スイングのポジションまでクラブを振り上げ、重力に任せダウンスイングを開始してみましょう。 体の回転運動によるパワーを使うタイミングは、クラブが右腰の高さまで落下してから始めるのだと理解してください。 この方法に慣れて来れば、これまでよりも楽に飛距離が伸びていくでしょう。 |